自己視線恐怖症、正視恐怖症とは、自分の視線が気になって相手の目を見られないという、あがり症のタイプのひとつです。
自己視線恐怖症が自分の視線が相手を不快にさせていないかと不安になること、正視恐怖症が相手の目を見られずに視線が泳ぐことと区別されていますが、多くの場合はこの二つを併発しています。
視線が気になるタイプとしては視線恐怖症もありますが、こちらは他人からの視線に恐怖を感じることを指しています。
対し、自己視線恐怖症とはその名のとおり自分の視線が恐怖の対象で、それによって相手を見られない正視恐怖症をも引き起こします。
視線が泳ぐ、相手の目を見れない、目のやり場に困る、などと表現される症状は典型的な正視恐怖です。
これらの症状が引き起こされる状況でよくあるのが、例えば面接試験の際。
人と話すときには相手を目を見て話せとは言われるものの、恥ずかしさもさることながら直視しすぎては失礼なのではと思い、目線が定まらなくなります。
とはいえ面接試験という場において、視線が泳ぐのは自信の無さの現れのように感じられ、面接で不利を被ります。
そのため、面接官の目が無理なら首元を見るようにするという方法は、面接の攻略法としてはよく言われていますね。
しかし、あがり症だとその方法さえままならず、緊張すると正視恐怖症の症状により結局視線が泳ぐといったことになりがちです。
また、異性と接している際も自己視線恐怖症や正視恐怖症は起こり易くなります。
相手に対して好意があればあるほど、恥ずかしさも相まって相手の顔を見られずつい顔を逸らしてしまいます。
これは比較的女性に多いパターンです。
更に、自己視線恐怖症に限っては会話中でなくても起こる可能性があります。
会社のように机を向かい合わせにして作業する場では、特に会話は無くても視線を変えれば向かいや斜め向かいの人がそれに気付く場合がありますね。
会話が無いからこそその視線を不自然に思われはしないかと、作業中は手元やパソコン画面を注視し続けます。
こちらは自己視線恐怖症があるからこその正視だと言えるでしょう。
自己視線恐怖症や正視恐怖症は、あがり症に限らず対人恐怖症の症状のひとつでもあります。
自己視線恐怖症、及び正視恐怖の根底にある心理状態は、自分が相手から変に思われはしないかという不安です。
視線恐怖症の場合は他人の視線が気になる症状なので、相手がたった一人だろうと大勢だろうと関係なく起こります。
しかし、自己視線恐怖症や正視恐怖症は自分の視線が相手から見て気になるのではないかと不安になる症状なので、相手が特定されていたり互いの距離が近い少人数での会話などの場合に起こり易いと考えられます。
よって、逆に大勢の前では起こりにくい症状でしょう。