SADとはSocial Anxiety Disorder。
2008年以降は「社交不安障害」と訳されていますが、それまでに呼ばれていた「社会不安障害」の名の方が馴染み深いでしょう。
「不安障害」とだけ呼ばれることもあります。
SADは対人恐怖症やうつ病などとも深い関係がありますが、あがり症との関係は、あがり症が重症化したものだと考えても差し支えありません。
というのも、SADが指す不安が何に対する不安なのかというと、人前に出て注目を浴びることに対する不安のため。
人前や注目は、まさにあがり症が起こり易い状況ですね。
ただし、あがり症が重症化したものと考えられるだけあって、SADは日常生活にまで支障を来たす恐れがあるものです。
不安や恐怖を感じながらもその場で耐えているならまだしも、SADにまで悪化するとそういった場を極力避けるようになり、仕事さえままならなくなってしまいます。
他人との交流をも避けるため、引きこもりや二ートと同様の現象が起こり、さらにはうつ病やパニック障害をも引き起こしてしまう可能性があるのです。
社会不安障害、社交不安障害とは呼ばれていても、これを抱えているのは成人に限りません。
むしろ人目が気になりだす思春期の少年少女に多く、人によっては5歳に達しない頃から発症する場合もあります。
数ある不安障害の中では発病年齢が最も低く、それだけに深刻な病気です。
また、中年と言われる年齢になってからSADが発症することや、患者数が女性に比べて男性の方が若干多いことから、理由が管理職に就いて人前に出る機会が増えるためと考えられるでしょう。
SADはあがり症と同じく日本人に多い不安障害です。
その内容から“恥ずかしがり屋”が成り易いというイメージもありますが、“恥ずかしがり屋”はあくまでも性格であって、SADは精神的な病気という明確な違いがあります。
性格の問題なら経験によって改善されますが、SADは経験を積めば積むほど悪化する危険性があります。
SADの症状には以下のようなものがあります。
あがり症に留まらず、SADの可能性がないか振り返ってみましょう。