あがり症の症状が起こりやすい状況というと、いろいろと思い付きますね。
会社での朝礼、プレゼンといった発表事、結婚式等のスピーチ、面接試験、日常的な会話や電話などなど・・・
あがり症が起こりやすい状況というのは、えてして他人から注目されつつ話さなければならないという共通点があります。
ただ立っているだけなら時が過ぎるのを待つだけですが、何か話さなくてはならないとなると、耐え忍ぶだけでは時間は過ぎ去ってくれません。
話すことに対するプレッシャーが、あがり症を誘発する原因の一つであることは想像に難くないでしょう。
あがり症の人は、皆一様に自分を口下手だと思っています。
話すのが苦手なためそういった場にも苦手意識を抱き、苦手意識から恐怖感を感じてあがり症の症状が起こるのです。
逆に、話し上手であれば苦手意識を抱く必要もなく、スピーチや会話を得意分野とすることができるでしょう。
話し上手であれば、会話という場においてはたいへん有利です。
それを思うと、口下手というのはデメリットでしかないようにも感じられます。
ですが、だからといって必ずしも話し上手を目指す必要はありません。
会話というのは話し手と聞き手の両方がいてこそ成り立つ交流なのですから、話し上手が難しいなら聞き上手になれば良いのです。
聞き上手のテクニックといえば、会話の先を促したり相槌を打つことですね。
例え口下手でも、またあがり症であっても、「へぇ、それで?」と訊ねたり頷いてみせるくらいは特に難しいことではありません。
話し好きな人にとっては、こういった聞き上手の人が会話の相手になってくれるのはたいへん嬉しいものです。
自分から会話を始める必要があるなら、そんなときも「最近どう?」というように質問から入れば会話が続き易くなるでしょう。
プレゼンやスピーチなどでは聞き手に徹するわけにはいきませんが、口下手だからとそれをデメリットと感じる必要はありません。
口下手なら口下手なりの話し方をすれば良いのです。
言い方を間違えたなら言い直せば良いのですし、「失礼しました」と一言添えてしまうのも一呼吸入るので気持ちを落ち着かせられます。
あがり症のあまり早口になってしまっても構いません。
方言になっても、それはそれで愛嬌があるものです。
大切なのは、苦手ながらも話すことに積極的に取り組むこと。
どんなに口下手であっても、話し方に情熱や一生懸命さがあればその気持ちは相手に伝わります。
注意しておきたいのは、原稿の棒読みはしないこと。
あがり症の人が原稿無しでは、肝心の本番に言うべきことが判らなくなるため事前に準備しておくのは構いません。
しかし、それを棒読みするだけでは相手には何も伝わりませんし、あがり症の克服にもなりません。
自分なりの方法で良いので、声に抑揚を付けたり、区切りの良さそうなところで一息入れたりしましょう。
ジェスチャーを付けるのも、話し方を上手く見せるには効果的です。
また、自分にしか判らない内容や例えで進めてしまうのも、相手が理解できなくなるので考えもの。
口下手な人には、意外にもこういった自分中心で話を進める人が多いのです。
プレゼンやスピーチはあがり症が起こり易い状況の中でも特に強い恐怖を感じることですが、これらは事前準備をしておけるというメリットがあります。
原稿作りはもちろんのこと、繰り返しリハーサル(イメージトレーニング)しておきましょう。